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林整備の心得帳

             1.活動の概要

 ※危険木、支障木の伐倒、玉切り、枝条の整理と植樹、下刈り、間伐さらには

 不法投棄によるごみ拾いなどを行います。

 ※活動は、事務局長が中心となり、メールやラインなどを介して当日の活動参

   加人員を踏まえて段取りを決め、活動内容に 関する内容を周知してもらい、

   活動に係わってもらえるようにします。

1.1 活動日の確認

   ※活動は、年間を通じて行い、定期活動は第2日曜、第4日曜とし、またヤー

   の整備は毎月末日に行い、さらに不定期活動は1から2回程度/月程度としま

   す。

      毎回活動の後に、次回の活動場所、活動日、活動時間を確認して行うように

      す。 

   ※活動に使う道具は、基本的には個人所有の道具で対応することとしています。

 通常、個人が持ち合わせていない道具については、チィルホール、一連はしご、

 ウインチ、運搬車(?)、木材破砕機(町からの借入)とし、活動が安かつ

 効 率よく行われるような措置をとります.

※活動は、個人個人のスキル、技術レベル、時間的な制限、得て不得手など

   最優先にして実施します。 決して背伸びや無理をしないのが基本です。

※活動に際して、傷害害保険に加入(?)していますが、事故は、個人の不注

 意によるところが大きく、基本的には個人の責任であるということを肝に銘

 じておいてください。

1.3 活動前の確認事項

 ※活動に適した服装で参加してください。

 ※個人所有の道具の日々点検をお願いいたします。

 ※活動前に、活動内容はその日の状況から各自が自分で判断することを第一に、

 必要に応じて同じ作業に係わっているメンバーと相談しながら主体的に行って

 ください。

 ※事務局からは、当日の作業内容全般に係わる指示を行いますが、とりわけ「

  これをやって下さい」のような活動指示はしません。

   その日の現場の状況をみながら活動内容を見極め、自分が出来ることを自ら

    めて実施して下さい。

 ※休憩は、安全担当者の指示に従い適宜実施します。

1.4 活動後の確認事項

 ※活動の終了は、後片付けを済ましてから解散となります。

 ※解散時には、「終わりの会」行い、事務局からの活動結果報告(活動予定に対

   する結果と課題、次回の活動状況)などが報告されます。

 ※この際、漏れ落ちなどがあれば事務局へ打診し、回答を得るようにしてさい。

2.活動にかかる前の再確認-安全周知と活動の服装-

2.1 安全周知

 ※森の整備作業(特に木を伐りだす活動)は危険と背中合わせです。

    安全は各自で確保することを原則とします。

    事故が発生しないように、次の点について各自が毎回確認して頂くようお願

    致します。

   ①無理をしない・・・どんな活動においても共通のポリシーです。

   ②技術的に未熟な場合は、背伸びをせずに徐々にステップアップする。

      全員素人ですから、競争や見栄や知ったかぶりなどありません。

   ③疲れたり、体力的に厳しい場合は、安全な場所を探し、休んだり、作業を

      れたりしましょう。時給で働いている会ではありません。

      また、これだけをやらなければならないというような義務も発生すること

      りません。

   ④活動内容について他人へのお節介はしませんが、安全に関するお節介は

      的に口出ししましょう。

      聞いてもらえない場合には、安全管理者に状況説明をお願いします。

   ⑤伐倒木の中には危険木(かかり木、偏心木、大径木など)に出くわす場合

      あります。その際、持ち回りで伐倒することになっても、自分の技量ででき

      ないとはっきり言いましょう。ただ、他の慣れている方に任はなく、お願い

      しつつ、伐倒技術の習得に努めるような努力を惜しまないようにしましょ

   う。

   ⑥先輩メンバーの多くも素人です。一つ一つの活動を頼り切ったり、一方責        任を転嫁したりするのはご法度です。

  ⑦安全を確保するには、適切な服装、道具の操作方法の取得、道具の手入れ、

      仲間との(技術向上等の)情報交換が欠かせません.

  ⑧現場での事故、怪我は簡単なものでは済みません。万が一の時に各自が

      行動したら良いか、常に頭に描きながら行動して下さい。 

  ⑨活動道具の手入れ、特に刃物(ソーチェン、鉈、鋸)の手入れは活動安全効

      率に大きく影響します。プロとアマの違いは、刃物の研ぎ方にあると良く言

   われますが、なかなかマニュアルだけでは技術が取得出来ない部分でもあり

      ます。講習会の際に教えてもらい、技術の研鑽に努めましょう.

2.2 活動の服装

 ※チェーンソー活動を行う時には、ヘルメットを着用してください。

  (切り屑が目に入らないようにするため、防護メガネがあればなおさらいいと

    思われる)。

 ※呼子は必ず持参しましょう(伐倒前の確認、退避の確認、伐倒後の合図な 

  ど)。ただし、ぶら下げることは非常に危険であるのでかならずポケット

    入れるようにしましょう。

 ※チェーンソーや機械を使う際には振動軽減用の手袋または革製の手袋を着用し

   て下さい。その際、手袋と服の乱れを防止するため腕カバーがあればなおさら

    良いと思います。チェーンソーには冬期の低温から守るための温熱を配したも

    のもみられますが、そうでない場合には、軍手の上に防水手袋を着用するのを

    お勧めします.

 ※活動時はほとんどの場合足場が悪く、ぬかるんでいるため、長靴タイプがお勧

    めです。時に滑り止めが必要な場合もあり、さらに冬場は防寒のために、中敷

    を一枚追加すると快適です 。森林組合等で販売している、スパイク+全体が

    ケブラー繊維のものがお勧めです。

    また、木屑などが靴に入らないようにするためにはスパッツなどの着用をお勧

    めします。

 ※衣類は活動に適したものであれば何でも OK ですが、思いのほか発汗しますの

    で、透湿性素材のものをお勧めします。また、安全のため積極的にチャプスの

    着用をお願いいたします。

    特に、伐倒する場合には必ず着用し、個人が係わる作業内容でも着用するよう

    に願います。

 ※活動場所が、集合場所から離れている場合には、メンテ道具(プラグレンチ、

    ドライバ、ファイルラウンド、燃料、携帯オイル、2丁刺し(手ノコ,ギリ、ナ

    タのセット)、くさび、ハンマー等を、腰の携帯用具に装着すると便利です。

 ※その他所持していると便利な物として、チョーク(玉切りなどの目印)、ジャ

    ーなどがあげられます。

 

3. 活動当日の予定

  3.1活動前ミーティング

  ①活動を開始するに際して、安全管理に必要不可欠です。

  ②次に、心身をほぐすためラジオ体操を実施します。

  ③事務局が当日の予定と活動に関するミーティングを行います。

     疑問点があればここでどんどん質問して下さい。

     初めて参加する時や、久しぶりの時には自己紹介をお願いします。

     現場の活動では参加者の意思疎通/相互信頼が大切です。

  3.2休憩

 ※活動の安全確保の為にも、適宜、安全管理者から休憩の連絡がありますので 

    動を中断しましょう。

  ※休憩時には、会費から捻出した費用で飲み物などが提供され、場合によって

    差入もあります。活動参加者は、マイカップを持参して下さい。

 ※休憩時間にチェーンソーの刃を手入れしたり、色々な情報交換をしましょう。

  また、技術的な問題等もここで議論したり、教えてもらったりしましょう。

  3.3後片付けと報告

 ※整理・整頓・清潔・清掃の 4S 精神で後片付けをお願いします。

 

4.その他

 ※活動に関する購入道具がわからない方へ

  ①チェーンソー

     エンジンチェーンソーです。初めて購入する時は色々と迷うと思いますが、使

     い込むに従って上級機種が欲しくなりますので、ワンクラス上の機種を購入

     することをお勧めします。(予算に余裕があれば、プロ機がベスト)新ダイ

     ワ、ゼノア、スチール、ハスクバーナーなどがお勧めです。

     自分が何を主体に行うかによって、選ぶ機種も異なりますが、専門店で

   (排気量やガイドバーなどを考慮)し決めることをお勧めします。

  但し、トップハンドルモデルは、枝打ちなどの軽活動、玉切りや伐倒にはリ

  アハンドルモデルがお勧めということです。

     エンジンオイル、チェーンソーオイルはなるべく純正のものをお勧めし

  ます。

  燃料とチェーンソーオイルの減りは常同じですので、燃料補給時にオイルも

  補給してください。なお、どちらかが先に無くなるときには点検が必要です。

  ②フェリング(レバー)

  伐倒する際の補助ツールです。2タイプあります。

     ただ、普段はあまり使用しないのであえて購入する必要がないと言えるでし

  ょう。

  ③くさび

     小型のものは、玉切りの時にチェーンソーの刃が挟まれない様に使います。

     大型のものは、伐倒の際に、最後の追い込みを打つ時に使います。

  ④手鋸

     大きさも考慮し自分にあったものを選ぶようにしましょう。

  ⑤鉈( ナタ)

     サイズや形状、値段も色々です。山で枝を払うのに使う目的ですと、刃先が

  剣のものより平らで歯の厚みのあるものがお勧めです。刃の長さも各種(重

  さが異なる)あるので自分にあったものを選ぶようにしましょう。

  ⑥ 2丁刺し

   ④と⑤は常に腰刺しして用いる場合が多いので、2丁刺しの購入も検討の余地

  があります。

  ⑦鳶口 (トビ)

     丸太を移動するときに使います。テコの力を使うので小さな力で働きます。

  ホームセンターでも手に入りますが、インーネットオークションでもかつて

  のプロ用が安く入手出来ます。

   ⑧斧

     斧の刃先も重要ですが、長期間使うとなると「柄」の部分の耐久性も重要で

  す。

     安物ではなく、しっかりした品質のものをお勧めします。

  ⑨薪割り機

     通常4t以上のものがあり、電動油圧式、エンジン油圧式に分けられます。

      7t程度のものが重宝します。電動油圧式は値段が安価であり場所も取らな

  いがやや力不足。

     エンジン油圧式は電動の3倍以上の値段がし、しかも場所もとるが直径30㎝

  以上のものも割れる優れものである。

           仲間の進言をもとに判断すればよいでしょう。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

                                        

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